お米の研ぎ汁をそのまま捨てていませんか?お米の力の活用法。

こんにちは、新潟産こしひかりHIBARIの吉田です。皆さんはお米をとぎ終わった後のとぎ汁は捨てていますか?実はとぎ汁の中にはたくさんの栄養分が含まれていて、掃除や家事などのほか、料理や美容にも有効活用できることが分かっています。

 今回は、とぎ汁のさまざまな場面で活用する方法をご紹介します!

お米のとぎ汁には沢山の栄養が!

以前のコラムで米ぬかに関して紹介した回がありましたが、お米を洗うときに出るとぎ汁には、米ぬかに含まれるビタミン・ミネラルのほか、脂質やでんぷんなどの栄養分がたくさん含まれています。

ビタミンB、ビタミンEは体内のエネルギーの代謝アップや強い抗酸化作用で皮膚の老化を防ぐこと。

マグネシウムやカルシウムは、血圧を安定させる働きを持ち、新陳代謝を活性化することや丈夫な骨を作ることに効果があります。

そのまま流してしまうとただの汚水になってしまうとぎ汁ですが、その栄養分を活かして掃除や美容などに使えば無駄がありません。

とぎ汁の具体的な活用方

洗髪や洗顔に

お米のとぎ汁には、最初にご紹介したビタミンやミネラルのほか、セラミドや乳酸菌、天然の保湿成分など美容に役立つ成分がたくさん含まれています。そのため、江戸時代の頃から、洗顔や化粧水としてとぎ汁が使われていたという歴史もあります。

まずは化粧や日焼け止めなどをクレンジングで落としてから、お湯で薄めたとぎ汁を洗顔に使ったり、洗髪に使ったりすることもできます。ただし、とぎ汁はやや刺激が強いので、使う前には必ずパッチテストをして問題がないことを確認してから使いましょう。

食器の油汚れや掃除に

お米のとぎ汁には脂質やでんぷんが含まれているほか、界面活性剤の役割をするタンパク質も含まれているため、食器に残った汚れを落としやすくしてくれます。

とぎ汁で食器を洗った後は水道水ですすぎ、残りの汚れが気になるときは少量の洗剤で洗い流すと良いでしょう。

食器はとぎ汁でつけおき洗いも効果的です。ニオイがついてしまったタッパーなどの容器を一晩つけおきすると、頑固なニオイなども取ることができます。

とぎ汁は床掃除にもおすすめです。
とぎ汁に含まれる脂質が汚れを落としやすくしてくれるだけでなく、ワックスの効果もあります。
ただし、とぎ汁が濃すぎたり、拭き残しで水分が残ったままになったりしていると設備を傷めてしまうこともあります。薄めてから雑巾に浸し、固く絞ったり、霧吹きを使用するといいでしょう。

料理の下ごしらえや手洗いに

大根やたけのこ、ごぼう、人参、里芋など根菜類にはには独特の苦味やえぐみなどの強いアクがあ理ます。そこでとぎ汁で下ゆでするとアク抜きをすることができます。
お米のとぎ汁に含まれるカルシウムなどの成分が野菜のえぐみと結合し、アクを中和してくれる働きがあります。そのため、お湯でゆでるより美味しく仕上がるでしょう。
ニシンやタラなどの大きな干物も独特のえぐみを持っているため、とぎ汁を使って戻すとえぐみがとれて身も柔らかくなります。

とぎ汁を再利用するときのポイント

・1回目のとぎ汁には、お米に付着したホコリなどの汚れが混ざっているので捨てて、2回目以降のとぎ汁を使う

・お米のとぎ汁は長時間溜めっぱなしにせず、出たら当日中に使い切る

・園芸の水やりに使う場合、栄養過多による根腐れや空気不足などに注意する

皆さんも注意点は忘れず、無駄なく上手にとぎ汁を再利用してみてください!