新潟産コシヒカリのすじまき作業に密着!

こんにちは!
新潟産こしひかりHIBARIの武田です!

先日お米の「すじまき」をやってきました!

今日は農業の初めの一歩

すじまき

をレポートしたいと思います。


すじまきとは

農業をしたことのない人にはなかなか耳なじみのないワード
すじまき

わたしもお米の販売に関わるまでは聞いたこのない単語でした。
初めて聞いたときはお米農家さんの業界用語のようなものかと思っていましたが、実はそうではないんですね。

「すじまき」とは簡単に言うと種まきのことを指す言葉です。
お米だけでなく、その他の農作物でも使われます。
種を等間隔に撒いていくことからすじまきと呼ばれるようになったと一説ではいわれております。
しかも使われる地域も限られており、一種の方言のようなもののようですね。


新潟のすじまきに密着!

すじまき日当日!

天気にも恵まれて農作業日和!

作業はほとんどビニールハウスの中なんですけどね(笑)

今回使ったすじまき機は大体最低6人で回すような形でした。
すじまき機の工程はこんな感じ!

①苗箱に培土を敷き詰める
②水を撒く
③種もみを蒔く
④覆土をかぶせる

以上の工程をすじまき機を使って行います。

こちらが培土。

培土とは簡単に言えば栄養のある土。
培土は苗箱の一番下に敷かれる文字通り床土と呼ばれるものとして使われます。
お米を育てる上でこの培土はすごく大事!
培土は苗に養分や水分を供給する役割を持っているので、培土の品質が悪いと苗の成長に悪影響を及ぼします。

こちらは培土を苗箱に敷き詰めている様子。
大体2cmくらいの厚さくらいで敷き詰めていきます。

そうして培土を敷き詰めた後は苗が成長するために必要な水を撒いていきます。

その上に種もみを蒔いていきます。
普段私たちが食べているお米と似た様な形をしていますが、少し違います。

そして種を蒔いたらその上にまた土を被せていきます。

上に被せた土は覆土と呼ばれ、培土に比べて薄い色をしていますが、種もみの上に被せた後、しばらくすると色がだんだん濃くなっていきます。
被せたばかりの苗箱としばらくたったものを比べると色の違いが分かりやすいですね。
これは土の透水性が良いためで、これによって良い苗が安定的に成長する様になります。


種を直接田んぼに撒かないの?

ここで一つ疑問。

農作物を育てるというと畑に直接種を蒔いている風景をイメージしませんか?

では、なんで稲作の場合には直接田んぼに種を蒔かないのでしょうか。

直接種を蒔くことを「直播栽培」
ハウスなどで苗を育てることを「移植栽培」

と言います。

実は稲作でも直播栽培をすることもあります。
しかし、温度管理が必要なことだったりや種を鳥に食べられてしまう恐れだったりを考えると移植栽培の方が安定して苗を育てることが出来るため、現在では移植栽培が主流になっています。


覆土が終わったらビニールハウスに並べよう!

覆土までの作業が終わったらビニールハウスに移動!

ひたすら敷き詰めていきます。
苗箱は水分を含んでいるので実は結構重い!(笑)
規則正しく敷き詰めていかないと後々ずれてきて大変になります。
この日は1日で1400枚の苗箱を作りましたが、これだけでは大した収量にはならないので、1日では終わりません。

ある程度敷き詰めたら苗箱を遮光します。

実は稲の発芽には光は必要ないんです。
むしろ夜に苗は成長するので、よく育つようにこうして遮光をしてあげます。
苗には光よりも温度が大事とされています。
だいたい適温は30度までで35度を超えるあたりでは高温障害を受けてしまします。
なので、ビニールハウスの中にはいくつかの個所に温度計が吊るされていて、いつでも中の温度が確認出来るようになっています。


苗が育ったら遮光シートを外そう!

隣のハウスでは1週間前にすじまきをした苗が芽を出しているようでした。
ということで遮光シートを外しました!

苗の緑と土の茶色のグラデーションがきれいですね。

ここからまた温度と水の管理をつづけ、ある程度成長したら次は田植え!
本日のレポートは以上となります!

すじまきを終えてみて、パートによってやることが違うんですが、私は苗箱をひたすら運んでビニールハウスに並べるという作業をしていました。
苗箱が案外重くて、腕というよりも指が結構疲れました。

農家さんたちは毎日こうした作業に加えて、温度や水などを日々の天候の変化に合わせて管理していると思うと本当に尊敬の気持ちが深まります。
私たちの食は農家さん達のこうした大変な作業の繰り返しと積み重ねで支えられているんですね。


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