実は、日本は農薬大国だった?!

こんにちは、新潟産こしひかりHIBARIの吉田です。
新潟でも雪が積もり朝や夕の雪かきが必要な季節になってきました。皆さんも体調など気をつけてお過ごし下さい。

「日本は農薬大国」と聞くと耳を疑う方も多いのではないでしょうか?じつは、想像している以上に日本の野菜や果物には、非常に多くの農薬が使われているのです。

自分自身や家族の健康のため、次世代と環境のためにも、国産だからと盲信するのではなく、日本の農業において農薬が多く使われているという真実を知っておくことが大切です。普段口にしている野菜や果物は、果たして本当に「安心安全な国産」なのでしょうか?

そこで、今回は日本の農薬使用の現状と、健康被害のリスク、生活から農薬を減らすための方法についてご紹介します。

日本における農薬使用の現状

日本人は「国産ブランド」を信じる傾向があり、野菜も果物も、とにかく国産なら安心と思っている方が多いのが現状。ここ数年で放射能汚染などについての関心は高まりましたが、依然として農薬については一部の人だけが気にしているような状況です。

日本の農薬使用量は中国に次いで多く、他の欧米諸国など先進国の中でも群を抜いて多いことはあまり知られていません。この事実を聞くと誰もが信じられないと思うはずです。FAO(国連食糧農業機関)の統計によれば、日本の農薬使用量は中国とさほど大差ない状況。アメリカについては日本の5分の1、イギリスで4分の1、さらにインドでは30分の1程度まで少ないです。

日本人の完璧志向が招く農薬の大量使用

海外と比べて日本の農薬使用量が多いのは何故でしょうか?海外でも野菜は豊富に出回っているのに、日本では一体何が違うのでしょうか?

まず一つに、日本人が求める野菜や果物の形状、品質の高さが理由として挙げられます。きゅうり1本を例に挙げるとわかりやすいでしょう。自然に育ったきゅうりは、グニャっと曲がったものや小さいものなど、それぞれ全く違った個性豊かな形になります。でも、スーパーに並んでいるきゅうりはスラッとまっすぐで、大きさもほぼ均一です。まるで工業製品かのように、美しい形の野菜や果物が並んでいます。

なぜ、そこまで形が揃ってないといけないのかというと、日本の消費者は形の良さを重視しているため、形が悪いものは売れないからです。

商品としての野菜それぞれに規格が定められ、基準に達しない野菜は「規格外」となって出荷できなくなります。農家はロスを減らして売り上げをアップさせたいため、農薬などの薬剤を使って一定の品質を保つように努めています。同様に、虫に喰われて穴が空いた野菜も売れないので、どうしても農薬に頼らざるを得ない状況になっています。

農薬使用の基準は諸外国と比べても緩い

日本は治安がよく世界的にみても安全な国として知られています。それは厳しい法律や規制が整備されているからこそでしょう。しかし、農薬の基準については諸外国と比べると規制が緩いということをご存知でしょうか?

例えば、ヨーロッパとの比較ではジノテフランで2500倍、ニテンビラムで1000倍と高い基準に定められています。ヨーロッパの旅行者に対し、日本の野菜は農薬が多いのでなるべく食べないように、という注意喚起がなされたという話もあります。

私たちの意識と選択を変えることが第一歩

なぜ、日本では農薬を使った農業がこれほど発達してしまったのでしょうか。それには日本の気候だけでなく、消費者が見栄えや利便性の良さを優先したことも関係しています。

本当の安全・安心とは、見栄えが良い野菜を食べられること、いつでも同じ野菜が食べられることなのでしょうか?見た目の良さだけではなく、もっと本質を見ることが大切と言えるでしょう。

正しい視線を持ち、真に安全な野菜を選ぶことが、日本を変える一歩になります。消費者の視点が変わって需要が増えれば、農薬に頼らない生産者も増えていくことでしょう。「自分の選択が未来を変える」という強い気持ちをもって、日々の行動と選択を変えていくことが今の私たちにできることです。

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ぜひ、ちょっと意識から食べ物を選んでみてはいかがですか?



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