有機肥料のお米が赤潮を防ぐ!SDGsでも注目の富栄養化を防止するために化学肥料を減らしたお米「サーファーズセレクト」

こんにちわ、新潟産こしひかりHIBARIの都木です。
昨今、環境配慮やSDGsなどのキーワードが話題ですが、私たちの生活や農業が赤潮を引き起こしていることは、まだまだ知られていません。
今回は赤潮と農業の関係性から赤潮を防ぐ有機肥料で育てられたお米についてご紹介します。

赤潮とは?

プランクトンが異常増殖し、海の色が赤色に変わる現象のこと

赤潮とは、海水中で浮遊生活をしている微小な生物(主に植物プランクトン)が異常繁殖して海水の色が変わる現象の呼び方のことを指します。
海辺にお住まいの方にとっては、夏場などによく見られる光景ではないでしょうか?

透明度が1.5m以下に低下していることや、顕微鏡下で赤潮プランクトンが多量に存在しているのが確認できることなど、赤潮と認定する定義も存在していますが、海の色の見た目が明らかに変わっていれば赤潮と認識して間違いありません。

なぜ赤く見えるのか?

なぜプランクトンが増殖すると、赤く見えるのでしょうか?
実はその海に存在しているプランクトンがもつ色素によって引き起こされている現象なのです。
プランクトンはそれぞれが体の中にわずかな色素を持っていて、数が少ないときには目立たないのですが、増殖して固体同士が重なり合うことで、その色素が目立ってくるようになり海の色が変わって見えるのです。
つまり、海が赤く見えるのは赤い色素を持ったプランクトンがその海に多く集まっているためです。

赤ではなく、白や緑の場合もある

日本ではあまり知られていませんが、異常発生したプランクトンがもつ色素によっては、海が赤色ではなく白や緑色に見えることがあり、それぞれ白潮や緑潮と呼ばれています。
また、大量に発生したプランクトンが死んで海底に沈み分解される際にできる成分が水面付近に流れることで白っぽい青色に見えることがありますが、この現象は青潮と呼ばれ、赤潮・白潮・緑潮と異なり、生きたプランクトンによるものではありません。

赤潮は、なぜ危険なのか?

見た目からして非常に問題がありそうな赤潮ですが、海や人間への具体的な危険性はあるのでしょうか?赤潮がもたらす影響をご紹介します。

海の魚や貝が、酸素不足で死んでしまう

赤潮でプランクトンが異常発生すると、魚が呼吸をするエラにプランクトンがつ詰まったり、大量のプランクトンが呼吸することで水中の酸素が少なくなることで、海中の魚や貝などが酸素不足で死んでしまいます。
人間に置き換えると、急に口や鼻を塞がれたり室内の空気が一気に減ったりすることを想像すると恐怖でしかありません。

漁業従事者に金銭的な負担が発生する

2021年9月、北海道東部の太平洋沿岸で赤潮によりウニやサケが死滅する漁業被害が拡大、被害総額は約80億円に上っているという事態も、赤潮の危険性を物語っています。
中には毒性を持つプランクトンも存在するため、赤潮によって大量の毒性成分を放出することで養殖などでは甚大な被害をもたらす可能性もあり、漁業関係者にとっては長年頭の痛い問題となっています。

赤潮の原因は「富栄養化」

それではなぜ、プランクトンが異常発生してしまうのでしょうか?
それは、海の中が「富栄養化」という状態になっているからです。ここからは「富栄養化」についてご紹介していきます。

海水の栄養分が自然の状態より多く、バランスが崩れてしまっている状態

富栄養化とは、海の中の栄養分が、自然のままの状態より多い状態のことです。
栄養になるものが増えるのは良いことのように思えますが、自然は生物が一定のバランスを保つことで成り立っています。
富栄養化はこうした自然のバランスが崩れている状態と言えます。

一度でも富栄養化した湖や海などでは、元から存在している水中のプランクトンがど一気に増え、これらが死滅すると窒素(ちっ素)が水中に溶け出しさらなる栄養となり、爆発的にプランクトンが増殖してしまいます。

富栄養化は、わたしたちの生活・農業排水が原因

なぜ、自然のバランスが崩れた富栄養化が起こってしまうのでしょうか?その原因はわたしたち人間にあります。
日々の生活で使用している洗剤をはじめ、農業で使われる農薬や化学肥料は、下水道や地下水を経て川や湖へ、最終的には海に流れ込みます。
その生活・農業排水には、植物やプランクトンの栄養になるやリンが含まれています。

生活排水で汚れてしまった水が、魚が棲める程度のきれいな水に戻るまでには、多くの水が必要とされており、例えば、味噌汁お碗1杯では浴槽4杯分、飲み残しのビール100mLでは浴槽5杯分の水が必要だと言われています。
このように生活排水が河川や海域に与える影響は非常に大きいのです。

富栄養化を引き起こすいちばん最初の栄養源がわたしたちの生活・農業排水という事実は、驚かれる方も多いのではないでしょうか?

SDGsでも富栄養化の防止/削減を提唱

SDGsのターゲットでも2025年までに富栄養化を含むあらゆる海洋汚染を大幅に削減すると提唱しています。
地球規模で考えていかなくてはならない問題の一つ、それが富栄養化です。

富栄養化を防ぐ方法は?

できるだけ生活排水や農業排水を出さない

海水域の富栄養化を引き起こさないためには、生活排水や農業廃水から出来るだけ排出しないことが最善です。
しかし、洗濯機や食器洗いの洗剤などは現代のわたしたちの生活に不可欠なライフラインでもあり、完全に排出しないことは難しいのではないでしょうか?

硝酸態窒素を発生させる化学肥料から、有機肥料へシフトする

新潟産こしひかりHIBARIでは、お米と農業を通じて少しでも富栄養化を防ぐために、化学肥料から有機肥料へのシフトする取り組みをおこなっています。

農業に使う化学肥料には窒素やリンが多量に含まれていて、その土で育てた農作物が吸収しきれなかった場合には、土の中で硝酸性窒素というものに変化し、水に溶けて簡単に土から地下水、そして川や海へと流れ出てしまいます。地下水の硝酸態窒素は約60%が化学肥料由来のものと言われていて、富栄養化における化学肥料の影響は決して小さくありません。

化学肥料ではなく、硝酸性窒素を発生させない有機肥料を使うことによって富栄養化を引き起こす土壌から海への窒素の流出を防ぎ、赤潮を防止します。

赤潮を発生させない、有機肥料で育てた海の未来を変える米「サーファーズセレクト」

新潟産こしひかりHIBARIの「サーファーズセレクト」のは、廃棄されるはずの魚のアラやカニ・エビ殻、海藻をリサイクルした100%天然アミノ酸態有機肥料で育てられたものお米だけを厳選しています。

「サーファーズセレクト」を食べることで赤潮と富栄養化を防ぎ、海の未来、そしてあなたの未来が変わるかもしれません。