安いだけじゃないブレンド米、普通のお米との違い

こんにちは、新潟産こしひかりHIBARIの吉田です。
皆さんはブレンド米というお米をご存知ですか?
今回は意外と知られていませんが、精米されたお米には2種類のお米があります。
そのブレンド米、単一原料米に関してご紹介します。

お米の表示

皆さんはお米の袋の表示をしっかり見たことがあるでしょうか?
お米には、「食品表示法」に基づく「食品表示基準」により、品質に関する表示が義務づけられています。この表示欄に書かれている項目は以下の通りです。

表示項目

  1. 名称
  2. 原料玄米
  3. 内容量
  4. 精米時期
  5. 販売者

原料玄米の欄には、産地、品種、産年および使用割合を表示されています。
何年のどこのどんなお米かがここを見れば、分かるわけです。

単一原料米ってどんなお米?

お米には「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」や「あきたこまち」などの銘柄がありますが、一つの銘柄だけのお米〔厳密には、産地・産年・品種の3つが同一のもの〕を100%使用したものを単一原料米といいます。基本的に〇〇産コシヒカリと売られているお米はこの単一原料米に当たります。

単一原料米は品種の特徴や産地の味がはっきりと出てきます。
HIBARIのお米は基本的にはこの単一原料のお米を販売しています。

複数原料米(ブレンド米)とは?

sugar with spoon on red and yellow background.

ブレンド米は、複数の銘柄のお米がブレンドされたもので、「複数原料米」とも言われます。
銘柄米(コシヒカリなど)は農産物検査によって銘柄や等級検査したお米が原料でないといけないというルールがあるため、ブランド価値・品質が保たれ、値段も高くなっています。そのためブレンド米は銘柄米ではないマイナーお米や中米を使っている場合もあります。

中米は農家で収穫したお米を一度網のふるい(約1.7mm~1.9mm)にかけて粒の大きさで選別するのです。1.9mm未満でも十分にいいお米が含まれており、食味は普通のお米に比べ、若干べとつく感じになると言われてますが、通常に食する上では気にならない程度と言われていますが、この中米が入ることで価格を抑えて販売しているブレンド米もあります。

ブレンド米は美味しくないのか?

皆さんは、「ブレンド米」と聞いて、どのように感じられますか?
「混ぜ物」「格上げ」「ニセモノ」等ついつい悪いイメージを思い浮かべる方も多いと思います。それは、歴史的に戦後の米不足の中、外国産米や食味の良くない米をやむなく食べなければならない時代に、少しでも美味しく食べるための工夫として昔からの米穀関係者が研究して作り上げました。そのため、ブレンド米ときくと昔の美味しくない時代のお米を想像し、拒否反応を示す方も少なくありません。
でも、そんな時代も過ぎ、現在の日本では、品種改良や栽培技術改良の成果から日本中どこでも美味しいお米が生産される時代です。

だから、ブレンド米のすべて価格重視のお米というわけではありません。
最高の味を求めて、高品質の品種をブレンドしてつくるブレンド米という商品もあります。
例えばお寿司屋さんで使用されているお米をお米マイスターがお米それぞれの相性を吟味し、お寿司にあったブレンド米の販売するケースもあります。

自分の口に合ったお米を見出すこともできます。
例えば、粘りの強いミルキークイーンや大粒のつきあかりを混ぜることでもっちり感がアップしたお米になり、様々な組み合わせを行うことで、いつものお米とは違った味を楽しむことができます。

みなさんも自分の好みのあったブレンド米を探してみてはいかがでしょうか?