田んぼに水を溜めることのお米、環境に対するメリット、雪解け水で作る魚沼産こしひかりは美味しい
こんにちは、新潟産こしひかりHIBARIの吉田です。
皆さんは実際にお米が植っている田んぼを目にしたことがありますか?
春、田んぼには水が満たされ、プールのようになっています。
お米はなぜ大量の水がいるのでしょうか?今回は田んぼの機能についてご説明します。
お米を美味しく育む田んぼ
育てる上でもお米と水は密接に関係している動物も植物も水がなくては生きてはいけません。
その中でもお米は野菜、果物よりも、お米を育てる上で水は必要不可欠と言っても過言ではなく、お米を美味しく作る上でも水は重要な役割をしています。
実は畑でもお米は作れる
陸稲(りくとう / おかぼ)は、畑で栽培されているお米です。
水稲栽培の技術が発達する前は、畑でお米が作られていましたが、今では水稲栽培が稲作の主流となっています。
お米は他の作物に比べて保水力の強い土壌を好むため、水稲栽培よりの雨の影響を受けやすく水の管理が難しいことが問題となっています。
陸稲栽培は田んぼを作ることができない地域でのお米栽培が可能なため、関東,九州地方に多く栽培されていますが,生産量は水稲栽培に比べはるかに少ないのが現状です。
田んぼに水を溜めるという大発明
稲はもともと熱帯の作物で、日本の土壌はお米を育てるのに向いていたわけではありませんでした。しかし、表面に水を溜めるという大発明によって、すべてを解決したのです。日本列島のような温帯で安定的に栽培できるようになったのも、この大発明のおかげです。
田んぼに水を溜めるメリット
環境にとってのメリット
洪水、土砂崩れや土壌流出を防ぐ
日本は約4分の3が山地で、ほとんどの川の流れが急であり、土砂崩れがおこりやすい土地です。
また、季節により雨量の変化が大きく、梅雨や台風の時期には洪水もおき、昔から被害が絶えませんでした。
そのため田んぼでは、水を一時的に溜めこみ徐々に川流すことで水量をコントロールする働きがあります。
水質、気温の調整
田んぼに入った水は、地下への浸透しろ過され、田んぼから川を通っていくことで入ってきた時よりきれいになります。
田んぼに水が張っていることで夏には、田の水が蒸発する時に周囲を冷やしていて、天然の冷房の働きをしてくれます。
たくさんの生き物を育てる
田んぼには独特の生態系があり、数多くの生物を見ることができます。例えば、春はカエル、夏のホタル、秋のトンボは田んぼで育つ生き物で、冬はガンやカモ、ツルなどの鳥は田んぼをエサ場にしています。また、田んぼの中にタニシが、水路やため池にはコイ、ナマズ、エビその他の小魚もおり、日本の生態系に影響を与えています。
米にとってのメリット
稲への保温効果
水には「熱しにくく、冷めにくい」という性質があり、水を溜めることで、稲を寒さから保護することができます。田植えの直後の低温や冷害などへの対処として、水を深く入れることにより、水の保温効果で稲を護ることができます。
肥料の調整効果
養分を含んだ川の水を溜めることにより、窒素・リン酸・カリはもちろん、微量要素まで、さまざまな肥料分を供給することができます。
逆に、過剰な成分は水が流し出してくれます。
病害虫、雑草の抑制効果
田んぼに水を溜めると、土の中は酸欠状態になり、有害な微生物や線虫などの生物が死滅します。また水を溜めることで病気の連作障害をなくし、同じ作物を毎年栽培し続けることができます。
そして、田んぼに水が溜まっていると、土の中は酸欠状態になります。この条件で生育できる雑草が少ないため、多くの雑草を防除することができます。
水質によってお米の味は変わる
雪解け水で育ったお米は美味しい
魚沼地方は新潟県の南東部に位置し、冬は3メートルもの積雪がある、日本有数の豪雪地帯として知られています。大量に降った雪は、夏場ごろまで徐々に溶け出しながらも 消えずに残っています。この雪からとけ出した水『雪解け水』が田んぼの水に使われるのです。
雪解け水が田んぼにもたらしてくれる恩恵は2つ
山のミネラル
通常の田んぼですと川から引いた水が使われますが、私たちの田んぼに引かれる雪解け水は 山の大地から吸収したミネラルを届けてくれます。
田んぼの水温(昼夜の寒暖差)
魚沼産コシヒカリの美味しさの秘密として昼夜の寒暖差が激しいため、 お米は自身を守るために糖分を稲にぎゅっと閉じこめるので、食味が良いといわれています。
この寒暖差を生じさせるのに、夏場でも冷たい山の雪解け水は役にたっています
その他にも、水質以外にも魚沼産コシヒカリが美味しい理由はいっぱいありますが、今回は水にフォーカスを当てて、お米にとっての水の大切さ、雪解け水で育てたお米の美味しさのヒミツについて解説させていただきました!
雪解け水で育てたHIBARIの魚沼産コシヒカリ
HIBARIの魚沼産コシヒカリは、栄養豊富な雪解け水を田に注ぎ土壌はさらに活性化されていきます。
科学的な薬剤を使わないこだわりがあり、代々受け継がれてきた独自の酵母菌を用いて消毒を行います。
豊富な水源と、近港で水揚げされた魚介類やカニ殻などの有機肥料によりつくられた土壌は、甘みの強い米を育てています。
山から流れる綺麗な雪解け水で育ったお米は、旨み・香り、コシヒカリのもっちり食感があり、冷めても旨みが長持ちします。ぜひ一度この味わいを実感してください。