お米、野菜を作るのに肥料って必要?農作物で何気なく聞くけど有機肥料、化学肥料ってなんだろう?そんな疑問を解決します。
こんにちは、新潟産こしひかりHIBARIの吉田です。
HIBARIで取り扱っているお米の中に「有機肥料」、「化学肥料」というワードがよく出てきますが肥料ってなんだろう?という方も多いはず!
今回はお米、野菜を作るのに欠かせない肥料についてご紹介!
そもそも肥料って農作物が育つのに必要?
人が意識的に植物に栄養を与えるために肥料はある
人間も植物も生きるためには栄養の補給が必要です。人間は栄養の補給のために野菜やお米、肉などの食品を食べます。植物は光合成を行い、水と二酸化炭素から炭水化物を作り出し、さらに根や葉から栄養を吸収します。
山林や野原などに生えている草花は、自然に育って可憐な花を咲かせています。一方、人が育てる野菜や草花は人が手をかけないと元気がなくなったり、不調になってしまったりするのはなぜでしょう?
自然界では植物などを餌とする動物の排泄物や昆虫の死骸、落ち葉などが腐って植物の養分となり、植物が生育するというサイクルが成り立っています。
しかし、人が暮らす環境では、落ち葉や枯れ枝、動物の死骸などは取り除かれることが多く、植物が利用する栄養分は不足しがちです。
特に、鉢植えやプランター植えの場合は、自然環境による栄養分はほとんど補給されません。
そのため、育てている人が意識的に植物に栄養を与えるために肥料があります。
肥料に欠かせない栄養素窒素ガスはどんなことに活用されてるの?
肥料の成分の中でチッソ(N)、リンサン(P)、カリウム(K)は「肥料の三大要素」と呼ばれています。
・チッソは植物にとって最も必要な栄養素。葉や根の植物全体の生育に重要な役割を果たしてくれます。チッソが不足すると、葉が小さくなったり色が薄くなったりと生育不良に陥ります。
・リンサンは葉や根の生長をサポートするだけでなく、開花や結実に力を発揮します。リンサンが不足すると、開花などに影響が出ます。
・カリウムは植物を丈夫に育てる栄養素。寒さや暑さ、病害虫に対する抵抗力をつけてくれます。これが不足すると生育が悪くなり、病害虫の被害を受けやすくなったりします。
その他にもカルシウム、マグネシウムなど多くの栄養が植物を元気に育てるために必要であり、適度に肥料を使うことで補っています。
肥料の種類は大きく分けると2つ!
無機質の原料を化学的手法で加工、製造された化学肥料
鉱物や石油など、生物由来ではない原料から作られている、化学的に合成されて作られる肥料を化学肥料、または無機質肥料といいます。
化学的に合成される分、化成肥料は植物に合った肥料成分のみが配合されているため、用途に合った肥料を選ぶことができます。
また、早く効く速効性のものや、ゆっくりと効く緩効性など、効き目を調節できることもメリットです。
しかし、化学肥料を多用しすぎると有機肥料のように微生物を増やすことができないため、土中の有機物が減少します。
すると、それらを餌としているミミズや微生物なども減少していき土の緩衝力がなくなっていきます。そのため定期的に堆肥や腐葉土を補い、土中の有機質を充実させる必要があります。
環境にいい、自然のものを活用した有機肥料
大豆や菜種など油カスや草木灰などの植物由来の原料を使ったもの、蠣殻、魚粉、鶏糞や骨粉などの動物由来の原料に使用した肥料です。
土の中や肥料自体に棲んでいる微生物が肥料を分解することにより、ミミズや微生物の活動がより活性化し土壌が固くなりにくく栄養豊富な土ができ、土壌改良、環境保全の効果があります。
化学肥料に比べ、自然の影響を受けやすく、使用している有機物自体の栄養状態が一定ではないため、土壌環境、有機物に合わせた調整、管理を行う必要があります。
そのため、化学肥料を減らして作った美味しいお米、野菜は、状況を見極めながら、試行錯誤する農家さんの努力やこだわりが味に出るものになっています。
有機肥料を使ったお米ならサーファーズセレクトがおすすめ
そんな有機肥料を使った美味しいお米、食べてみたいですよね。新潟産こしひかりHIBARIでは、
廃棄するはずだった地域のスーパー、鮮魚店、飲食店から魚のあらや甲殻類の殻で加工した海由来の有機肥料の使用している農家さんやJAS有機米×合鴨農法に力を入れる農家さん。
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