HIBARIが気にしている環境問題

こんにちは、新潟産こしひかりHIBARIの吉田です。
季節は10月半ばが過ぎ、稲刈りもほとんどの農家さんが落ち着いたとのことです。今年もお米に関しては様々なことがありましたが、無事に収穫を終えることができました。

今回はHIBARIのお米でも大切なテーマとしている環境配慮をした農業について取り上げていきたいと思います。今回は環境配慮、環境問題とは何なのか、それを紹介していこうと思います。実際に農業を取り巻く環境問題について紹介していきたいと思います。

現在の環境問題

現在、問題視されている環境問題は、大きく分けて7つです。
海洋環境保全
化学物質・有害廃棄物の越境移動
オゾン層の保護
生物多様性
野生動植物
森林、砂漠化
酸性雨

その中でも農業関連に深い関わりのあるものをピックアップしてご紹介していきます。参考資料:外務省『ODAと地球規模の課題』

海洋環境保全

海洋環境保全とは、その名の通り、海の環境を守る取り組みのことを言います。海を汚染しないことはもちろんのこと、海の資源を管理することも取り組みの一つとなっています。日本の沿岸地域で見つかる漂着ごみの多くが人工物であり、その大半はプラスチックです。海洋に流れたプラスチックは、太陽の紫外線などの影響で分解され5mm以下のサイズのマイクロプラスチックとなり、生態系に悪影響を及ぼします。
マイクロプラスチック問題ですが、農業界でも問題になることがあります。それは、稲作で使用されているプラスチック被覆肥料です。これは肥料分を効かせたいタイミングで効かせるための処理を施した肥料です。しかし、プラスチックは分解されることはなく、田んぼから川、海へと流れて行き、マイクロプラスチックになってしまいます。現在では、使用している量は少なくなってきてはいますが、ゼロになった訳ではありません。

生物多様性

生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのことです。しかし近年では、人間の手によって、森林破壊や地球温暖化による他の生物の生息環境や生態系の破壊により、絶滅の危機に瀕している野生生物も少なくありません。
生物多様性と農業は密接に繋がりあっています。それは水田や畑など、日本の田園風景は生物多様性の宝庫だと言えるからです。しかし、土地改良や農薬の使用によりその田園風景さえも多様性が減り、危機が迫って来ています。このような事態に対して、生物多様性の保全や構成要素の持続可能な利用などを目的とした、生物多様性条約が制定されています。また、植物や農作物の遺伝子に対しても保護することを目的とした、食料・農業植物遺伝資源条約も制定されています。

今回は農業に特に関係する環境問題に触れてご紹介させていただきました。次回以降も農業と地球環境との関係や、農薬の話、皆様の役に立つお話が紹介できたらと思います。
環境配慮に力を入れた農家さんが集まったファーマーズセレクト。令和5年産米になりました!!

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